江戸時代は現代から比べればかなり未成熟な社会であり、だからこそ社会にとって本当に必要な制度だけを整え、どうでもいいものなど作らなかった。
というより、作れなかったのだと思う。上の組織図を見て感じることは、限りなく、シンプルだということであり、社会を統治するための基本的な行政府は、
1.寺社奉行、2.町奉行、3.勘定奉行 というわずかな三つだけであった。
1.寺社奉行は、国民を精神的・思想的な面で統治すべく仏教を利用して、穏やかに、平和に生活できることがこの世の幸福であり、これがそのまま極楽浄土へ続く道であるとした。日本人は心が穏やかで争いを好まない農耕民族である。現在のような日本人の気質は、約270年間の平和な江戸の時代にできあがったのだと思う。現代の日本は、世界の中では無宗教の国として分類されるが、何らかの心の柱が必要になってきていると思う。だいそれたことではなくごく当たり前の道徳観念が必要だと思う。 |